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2006年1月10日 (火)

アフリカ事情報告Ⅷ(ナミビア2)

 午後からは、ナミビアからの研修員として来日し、現在は帰国しているJICA帰国研修員同窓会メンバーとの昼食会があり、その後、ポハンバ大統領と約1時間余り会談しました。
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           ポハンバ大統領及び政府要人との会談

 その時に大統領からは、全く資源のない日本が大いなる発展を遂げたことに驚きの意が表されると共に、今後円借款による道路建設や日本企業とのJVによる開発が進展することを期待し、鉱工業や観光分野への専門家の派遣を依頼されました。さらに、アフリカの平和と繁栄のために最大限の努力を払わなければならないが、不幸なことにコンゴやスーダンのように資源が豊富な国ほど必ず紛争に巻き込まれてしまう点を指摘し、AU(アフリカ連合)各国首脳がアフリカの平和のために話し合いを重ねている旨の話がありました。IMG_0091 

                           ポハンバ大統領

 

 特にこのことに関連して、大統領から熱心に国連改革についての問題提起がありました。私達の訪問目的の中心の一つもこの国連改革、特に安保理常任理事国入りに関してのアフリカ諸国との話し合いにあり、今回訪問した各国大統領、外務大臣とも様々な議論をしてきたところでした。ポハンバ大統領は、今の国連があまりにもアフリカ53ヶ国の声が反映されない極めて非民主主義的な組織であると指摘し、G4AUの国連改革案は極めて近いものであるが故に、21世紀中に解決できるとの見通しを示されました。但し、AUの考え方は、新しい安保理常任理事国が、他の常任理事国と同様に拒否権を持つことを当然の権利とみなし、15年間拒否権を凍結して様子を見ようとする日本を含めたG4側の考え方は理解できないとのことでした。

 アフリカ諸国は長年にわたり、欧州各国に統治され、様々の困難を克服して独立し、新たなる発展をめざそうとしている若い国々であるが故に、「人口の多いアジアに常任理事国がたった1ヶ国、南米やアフリカに1ヶ国もないというのは大変おかしい」

「新たに参画しようとするアフリカの常任理事国に拒否権がないのは明らかな差別である」という意見はアフリカ諸国民の心に根ざした雄叫びの如く感じられました。

「拒否権自体の解消を図ることこそ、本当の意味での差別なき国連改革である」という理想の旗は、現実の厳しさがあれども降ろすべきではないとの考え方もまた傾聴に値するものと思いました。

 

《こぼれ話⑦》

 日本が草の根無償資金協力で建設した「ヒムムイン小学校」を訪問しました。IMG_0099 
                          ヒムムイン小学校

 

 小学校訪問はマダガスカルの「アカニサンバチャ小学校」に続いて2校目の視察です。マダガスカルの小学校では子ども達の授業風景を参観しましたが、ここナミビアの小学校では、学校校舎の前で数十人の子ども達が日本の「日の丸」を振り、歌を歌って出迎えてくれ、その後、小さな中庭に1000人を超える生徒が集合して私達を歓迎してくれました。IMG_0100 

             小学校の子供達のお出迎え 


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                        中庭にこども達集合! 

 

この小学校はアパルトヘイトにより黒人を一カ所に集合させて管理していた地区にあり、その卒業生の多くはナミビア独立への闘士や政府要人として活躍しており、その歴史的背景により、来年国家遺産として登録される予定と聞き及びました。それにしても制服を身につけた大勢の子ども達の目は興味深さからかランランと輝き、恐らくは珍しい日本人が訪問し一緒に時を過ごしたことが、彼らの日本に対する意識の新たなる芽生えとなり、きっと忘れ難き思い出として残るであろうし、また残ってほしいと思いました。このことは、単に新築した小学校に日の丸を掲げ日本からのODAによって完成したと鼓舞するよりも、もっと大切なことかもしれません。

加えて、この子ども達が将来貧困から脱却し、エイズ撲滅のための正確な教育を受け、ナミビアの国の担い手として大きく育つための日本からの教育上の援助こそ、ハード面での援助以上に大切であると子どもの純粋な瞳をみながら思いました。

 

《こぼれ話⑧》

ナミビアは、ダイヤモンドの生産国、恐らくは安く購入できるであろうと思いながら、世界No.1のダイヤモンド製造会社に行くも、ルーペで原石の仕分け作業をするなんともうっとうしい工程を観るだけに留まりました。ダイヤモンドの値段はすべてイギリスにおいて決定され、ここのダイヤモンド自身も一旦イギリスへ渡り、その後逆輸入されてナミビアの宝石店に並ぶとか。

まぁ私には全く関係のないつまりその結果、私の妻にも全く関係のない話とはなりましたが・・・。

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