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2006年1月 7日 (土)

アフリカ事情報告Ⅶ(ナミビア1)

 マダガスカルのアンタナナリヴから南アのヨハネスブルグへ夕刻入り、そして翌日11月13日午前、次の訪問国ナミビアへ出発しました。

 ナミビアは人口約200万人、日本の約2.2倍の面積を有し、アフリカの南西部に位置する半砂漠国であり、ドイツの保護領、南アの委任統治領をへて、1990年独立を果した国です。ダイヤモンド、ウラン、亜鉛等の鉱物資源や水産資源に富み、国民一人あたりのGNP2370ドルとアフリカの中では比較的恵まれた国の一つであり、最も民主的な憲法をもつ国でもありますが、やはりエイズ感染率22%という大きな問題を抱えています。

 そのような国ナミビアの首都ウィントフックは砂漠の中のオアシスの如きドイツ風の魅力的な街並みを誇っており、「まわりに何もない砂漠のど真中の空港に降り立ってしまった」という最初の印象とは大きく異なるところでした。

到着当日、ナミビア在留邦人との夕食会を終えて、ゴルフ場に隣接し、野外プールやカジノを併設するまさにハワイかどこかのリゾート地をほうふつとさせる様なアフリカらしくないホテルに投宿しました。IMG_0089

         我々が宿泊したホテルとその中庭の一部

 翌日、ナミビアのアングラ首相、及びサラ財務大臣、アングラ経済担当大臣、ハウシク外務大臣と会談しましたが、その席上ナミビアの今抱える大きな問題点が議題に上りました。IMG_0086

                ナミビア・アングラ首相、サラ財務大臣(女性)他要人

それはナミビアの豊富な資源の存在故に生じたであろう所得格差すなわち貧富の差の拡大という現実です。一人あたりGNPは比較的高いものの、10%の白人の所得が8500ドルに対し他の国民の平均所得は420430ドルとなっており、そのことは、少数の者が土地を独占し、大部分の農民が土地を持たないか、零細経営を行っていることを意味しています。この経済の二重構造すなわち不平等を解決しない限り、最貧国としての援助対象にならない上に、大部分の貧困層の救済にも対応できないということになり、まさにナミビアの政治上の最大の課題となっています。

もちろん、この所得格差は、都市部と農村の間でも大きく、ナミビア北部の農村地帯の惨状は大変厳しいものと聞き及びました。私はナミビアの貧困撲滅のためには単に日本からの無償援助にたよるのではなく、ナミビア自身が国民の所得格差是正のための政策を明確に打ち出す必要性を指摘させて頂きました。たとえば、戦後日本経済の発展と個人所得増大の背景の一つとして、財閥解体や農地解放という自らの血を流す程の大改革を進めたという歴史的事実を参考にせよということです。

ところがナミビアにおいては、もう既に土地の再配分計画が立案され、「土地収用政策」が発表されていました。この政策は、アパルトヘイトの影響を受けたが故に一部白人の所有するようになった優良農地を売却するよう促し、場合によっては強制収用もかけながら、貧しい農家へ再分配していくものです。しかしながら、この政策の進捗状況はさほど順調とは言えず、さらに政府買い入れ価格が基本的には市場価格によるため、土地の価格が高騰する嫌いがあるとのことでした。そこで日本として今後のナミビアの援助に関しては、この経済的二重構造解消のため、低所得者層が多く従事している農業の生産性向上を支援し、彼らへの直接的な支援として草の根無償資金協力を検討すると共に、円借款の有効活用もあわせ検討する必要があると思った次第であります。

《こぼれ話⑥》

アフリカを訪問してもう一週間余り、いまだアフリカの大草原やライオン・象・シマウマ等々の動物に会うこともなく精力的に各国要人と会談を続ける私達は、若干のストレスも感じていました。そんな時、ナミビアのオカプカ・ランチにてミニ・サファリ約1時間のコースを体験することができ、残念ながら草食動物のサイやキリン・スプリングドッグやヌウの小さい群にしか出会うことができませんでしたが、「それでもまぁサファリだ」と無理矢理納得した自分でした。次回アフリカに来る時は、アフリカらしい動物やタンザニアのキリマンジャロ、大草原に沈む夕日を是非とも見たいものだと数名が固く誓い合いました。IMG_0084

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            オカプカ・ランチミニサファリ                           

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