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2006年8月21日 (月)

北海道視察 3日目

 8月19日、朝9時に出発して まず別海町水産系副産物再資源化施設を訪問し、別海町長から概要説明を受けました。この施設はヒトデやホタテウロ等漁業残渣物を土壌菌発酵方式で処理して、有機質肥料を再生産するものです。

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ヒトデを発酵させて作った有機質肥料 ”ヒトデパワー”







従来の方式で ヒトデを発酵させると、別海町長曰く、「鼻が曲がるどころではない、卒倒してしまう」程の臭気が発生するそうですが、土壌菌による脱臭棟を備え 万全の環境対策に配慮した施設でもありました。

 単に 漁業を営むだけではなく、魚獲物の残渣を処理して二次利用するというリサイクル型循環社会のモデルともいうべき施設であり、大変感心させられました。

 次に 知床半島と根室半島の中間に位置し、釣りばり状に湾曲して根室海峡に突き出た野付半島及び そこのネイチャーセンターを訪れました。

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ネイチャーセンターから野村湾を望む(遠方にトドワラが薄っすら見える)


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 長さ28㎞の日本最大の砂嘴(サス)である野付半島には、トドマツやミズナラの樹林帯だったところが、地盤沈下と海水の浸食によって立ち枯れし、白く風化した姿となったトドワラ・ナラワラと呼ばれる荒涼とした独特の景観が見られます。

 また 野付湾には、複雑な形に突出した干潟が形成され、塩湿地が広がっており、湾内はほとんど1m未満の浅海域で アマモが繁茂し、漁業資源の宝庫となっています。

 まさに人間と渡り鳥そして魚介類の共生する素晴らしい場が提供されている訳です。

 また この湾では、アマモの群落を傷つけないように、帆かけ船による伝統的漁法「うたせ網漁」によって 特産物 ホッカイシマエビの漁が行われ、野付湾の風物詩にもなっているとのことでした。

 鶴が生息し、二ヶ所の開口部で海とつながっている汽水湖である風蓮湖に面した道の駅 スワン44ねむろで昼食(昨日に続き花咲ガニと本物のサンマ)を取った後、急きょ 日程を変更して、根室港へ赴き、先に 北方領土海域でロシア国境警備隊に銃撃され 無言の帰港となってしまわれた 盛田光広さんのご遺体のお出迎えをしました。

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盛田光広さんのご遺体を運んだ巡視船「さろま」






 山中燁子外務政務官や 政府関係者と共に根室海上保安部の巡視船「さろま」で根室港に戻ってこられましたが、大勢の友人・知人や市民の皆さんも港にかけつけ、怒りと悲しみの対面と相成りました。また 船長はじめ乗組員3名はまだ解放されず、拘束の長期化も懸念されています。

 いかなる理由があろうとも、武装していない民間人を銃撃し 死亡させることは決して許されることではなく、ロシア側に強く抗議すると共に二度とこのような事件が発生しないよう、北方領土問題の早期解決をしなければならないと痛感したところです。

 夕刻 ご遺族の皆様方に 根室湾中部漁協でお会いし、奥様・息子さん・お母さんの悲痛なお姿に、おくやみの言葉も十分申し上げられませんでした。

 謹んで 盛田光広さんのご冥福をお祈り申し上げ、他の乗組員の一刻も早い解放を願うものです。

 尚 当日 午後、北海道副知事・根室市長・経済界代表・四島旧島民の皆さん等々との懇談会に出席し、各方面からの切実な陳情をお受けしました。

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北海道の東の端 野沙布岬にて(本来ならばこの先に北方四島の一部が見えるはず・・・)










 戦後61年間 北方四島返還を求め 旧ソ連・ロシアとの外交交渉にあたる政府ではあります。しかし、目前に貝殻島の灯台を望み 歯舞諸島や国後島を近くに見ながら、漁業始め 様々の分野で不利益を被りながらも、北方領土返還運動に町ぐるみ取り組んでいる根室市民であるが故のいらだちを私達も受けとめなければならないと感じさせられました。「61年間 何の進展もない。何の具体的成果もあがっていない政府の対応にいらだちを覚える」という 市民の皆さんの声に謙虚に耳を傾け、共に領土問題解決に向けての対策を講じなければならないと決意を改たにしたところです。

 尚 明日(8月20日)は 早朝 釧路空港へむかい、午前中に帰京の予定です。

                                以上

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