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2007年11月 1日 (木)

海事立国 日本・沈没?

 昨日、井原四国中央市長・同副議長 及び 井川商工会議所会頭 はじめ 経済界の皆さんが上京され、三島川之江港の複合一貫輸送ターミナルの早期整備 及び 多目的国際ターミナルの整備促進について 陳情活動を行いました。

 四国中央市は、全国有数の製紙・紙加工業の集積地帯であり、その物流拠点としての港湾機能の拡充は 喫緊の課題です。

 水も土地も不十分な 三島・川之江地域において、先人の知恵により 三つのダムを有する銅山川水系から 山をくり抜いた導水管を敷設し、製紙業から出る産業廃棄物を埋立てに活用して 工業用地をつくることによって、四国有数の工業地帯が誕生したことは  まさに奇跡的ですらあると言えます。

 私も 国土交通大臣政務官として、この陳情をしっかり受けとめると共に、地元参議院議員として 二足のワラジを履いて、財務省の高官に対して 一緒に陳情し、額賀財務大臣にも面会させて頂き、港湾整備の必要性を訴えかけさせていただきました。

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 ところで、今朝8時より開催された 海運・造船対策特別委員会・海事立国推進議連合同会議に出席しました。

 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構の特別研究員である 湯原哲夫工学博士より「海事立国に向けた提言」についての講演があり、今後の海事政策のあり方について  指導を受けた次第です。

 その中で、世界の中における海事立国としての日本の地位が著しく低下し、競争力が減退している事実に直面し 改めて驚かされました。

 造船界は現在 受注残4~5年分を有し、地元今治市においても 活況を呈してますが、その技術力を欧州と比較すると かなりの格差が生じており、他方 巨大造船所を上海に作っている中国の技術力も今後10~20年で 確実に 数・量 共に日本を追い越してしまう程であるとのことでした。

 特に上海において 年間造船能力1,200万トンの世界最大の造船基地が 2015年に完成する予定です。

 港湾整備においても、港湾と鉄道が直結し、2020年には 約6000万TEU のコンテナ処理能力を持つ驚異的なロサンゼルスの港湾や 世界の そしてアジアの国際的ハブ港になっている釜山港に続き、中国においても2020年には2500万TEU能力を持ち50バースを誇る 世界海運のハブ港 洋山深水港などの整備が 日本を嘲笑うが如く、驚くべきスピードで開発されているのです。

 一時期  世界の港湾の10指の中に 神戸港や横浜港が名を連ねていましたが、現在、世界の港湾上位30位の中に 日本の港湾の名前を一つも見い出すことができないという現実があります。

 私は、ジャパン・アズ・No.1として世界から尊敬された 我が国の歴史を忘れてはいませんが、果たして現在の海事だけに留まらない日本の凋落傾向に どのような歯止めを掛けるべきなのか、そのための国家戦略を具体的にどう描き、展開していくべきなのか、真剣に議論し、行動していかなければならないと思います。

 でなければ、残念ながら日本はそう遠くない将来に 世界の三流国へと転落してしまうのではないでしょうか。

 最近の政治を取り巻く話題が、ややもすれば 本質論と乖離してしまい、矮小化されている現実に  大いなる不安を抱いているところです。

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