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2009年2月 5日 (木)

英語教育は愚民教育?ー藤原正彦ー

 昨日(2月4日)午後、「国語を考える国会議員懇談会」の主催による講演会が開催されました。

 講師は「国家の品格」「この国のけじめ」等の著者である数学者の藤原正彦氏。

 先生は、数学者でありながら、国語教育の重要性について常に語られており、昨日も歯に衣きせない率直な語り口、というよりも超辛口の講演をしていただきました。

 その一部をご紹介します。

「現在の日本を考える時、政治・経済だけでなく、日本の国がらまで壊されていることに憤りを感じる。」

「一番大切な教育の改革が進んでいない。それは、社会が子供におもねる状況すなわち子供中心主義に陥っているからだ。」

「初等教育における国語教育は本質中の本質であり、すべての知的活動の基礎である。」

「学問は語いの集積であり、語いがなければ思考がない。幼稚園・小学校時代に、漢字を容赦なくたたき込むことが大切である。」

「現在の政治の混乱は、長期的戦略すなわち大局観がなく、対症療法のみの対応がなされていることに起因する。」

「大局観がないのは、読書によって培われる教養の欠如によるものであり、現代の日本人は、民主主義の名の下に自ら率先して日本の国がらを壊しているようなものである。」

「教養と英語は両立しない。小学校から英語を教えることは愚民教育である。」

「一日も早く国民に英語を習得することをあきらめさせることが肝要である。日本は世界の中でも断トツの初等・中等教育を国語教育によって積み上げてきた実績があるのだから。」

「日本人は、お茶を飲むことを茶道へ、花を飾ることを華道へ高めたように、もののあらわれ=美的感受性を他国民とは比較にならない程、身に付けた民族である。」

「美的感受性・武士道精神・卑怯を憎む心を尊ぶ日本人の異常性を保持することが必要である。」

「論理的思考の原点は、情緒的思考である。」

「祖国とは国語である。伝統・文化・情緒の証しである国語を学び、初等・中等教育で日本近代文学を子供達が読めるようにすることが重要である。」

「英語を学び英語で思考するようになること、国語教育を十分に受けなくなることは、日本人自身の喪失につながる」      等々。

 いやはや、笑いを誘いながら本当に痛快な藤原節の披露でした。敢えて極端な言いまわしをされているように受けとめられましたが、その一言一言に今日本人が失いつつある本質を見い出す思いがしました。

 皆さんはどのように受けとめられるでしょうか。

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