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2009年6月19日 (金)

年金制度って本当に破綻する?

 昨日午後衆議院において「脳死は人の死」という前提で子どもからの提供も可能となる臓器移植法改正A案が予想外の大差で可決されました。

 重い決断です。

 さらに本日 参議院において、重要法案である海賊対処法案・国民年金法案・租税特別措置法案が採決され、大変重要な法案にもかかわらず、野党の反対により否決され、衆議院側へ再送付して再可決されたところです。

 いつもながらねじれ国会の理不尽さに頭を悩ます限りです。

 ところで国民年金法案に関連して、先日慶応大学教授 権丈善一氏を講師として政策審議会が開催されました。

 権丈教授は年金改革の専門家として活躍されており、先日日曜日の報道番組「新報道2001」に出演し、民主党の主張する年金制度改革の危なさを明確に指摘され、各方面からの喝采を博したところです。

 その内容の一部をご紹介します。

「年金制度の問題と年金給付水準の問題とは別問題である。なぜなら給付水準の前提となる物価上昇率・経済成長率・賃金上昇率・合計特殊出生率は誰も正確な予想をできるものではない。」

「従って100年安心年金制度とは、5年に1回見直すことになっている現在の制度の中で、100年安心年金をめざして その前提条件を5年毎に切り替えていくということである。」

「出生率が上がらず、経済成長のない社会において給付水準を上げるということは、負担を増やすしかないことを自覚すべきである」

「現在の年金制度における賦課方式は必要な年金総額を現役世代人数で割ることにより一人あたり負担額を決定するものである。」

「日本においては賦課方式を採用する前は、民主党の主張する積立方式でスタートしていた」

「しかし積立方式を採用すると、積立金が異常に増加し、経済活力が奪われ成長率が鈍化してしまう恐れがある」

「国民年金・厚生年金・共済年金すべてを併せた中で、未納者は5%程度であり、国民年金未納者の未納率をことさら強調すべきではない」

「国民年金未納者には年金を支払う必要がないので、基本的にはプラスマイナス0である」

「国民年金未納者の未納分が厚生年金から補てんされるというのはウソである」

「現在年金積立金が約150兆円あり、前提条件の変動にも十分対応できることから、年金制度の破綻はありえない」

「年金をどのようにして政治から守るかが重要な問題であり、厚労省に無意味な試算をさせることにより不安をあおることは厳に謹むべきである」等々。

 結論は、

「正しい政治行為とは、合理的に無知な投票者に正しいことを説得することによって権力の地位をねらうことである。一方、ポピュリズムとは、合理的に無知な投票者に正しいことを説得する努力を放棄して、無知なままの投票者に票田を求めて権力を追求する政治行為である」

ということでした。

 権丈先生が最後に年金を解りやすく解説してくれている本として推薦してくれたのは、細野真宏氏の「未納が増えると年金が破綻するって誰が言った?」(扶桑社新書045)です。

 私も一度読んでみようと思っていますが、皆さんも如何ですか?

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