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2011年8月11日 (木)

戦盲 原田末一さんのこと

 昨日 九段にある「しょうけい館」(戦傷病者史料館)を訪問して

きました。

  

 このしょうけい館は、厚労省が戦傷病者とその家族が戦中・戦後

に体験した様々の労苦についての資料や情報を収集・保存・展示

し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供するため、平成18

年に設置された施設です。

  

 実は先般新聞記事で 私の郷里今治市の偉人である故原田末

一氏の企画展がこのしょうけい館で開催されていることを知りまし

た。

  

 戦争で失明した傷痍軍人いわゆる戦盲であった原田さんは、日

中戦争初期に失明しましたが、厳しい試練にも負けることなく、戦

後を生き抜き、家族や友人に支えられつつ立派な業績を残された

方です。

  

 同氏は自らの体験を「戦盲記」にまとめられ、昭和14年には青年

学校で教壇に立ち、学校や集会、ラジオなど全国各地で講演し、

点字版の「戦盲記」も出版されました。

  

 また80歳から書道を始められ、郷里では原田さん主催の「八日

会」という勉強会も立ち上げ、毎月様々な講師を招いたり、自らが

講演したりと、大活躍をされていました。

  

 実は、私も何度かその勉強会に参加させていただき、さらに各

種会合(郷友会や傷痍軍人会)などで、論理的かつ軍人魂のこも

ったお話を聞かせていただきました。

  

 全盲ながらも かくしゃくとした態度、腹の底からしぼり出すような

そして澄み切った声を今も懐かしく思い出します。

  

 その原田末一さんの企画展をしていることを知り、居ても立って

もいられず、しょうけい館に足を運んだ次第です。

  

 几帳面な原田さんらしく、その遺品がしっかりと保存されており、

ご家族の方々の行き届いた管理もあって大変感動的な企画展と

なっています。

  

 9月25日まで開催されているとのこと、是非 立ち寄ってみられる

ことをおすすめします。

  

  

 原田末一著「戦盲記」より

「私は私の身体の続く限り、何処へでも行って、何度でも講演を行い、私の聴衆の数が多ければ多いほど、お役目が果たされる喜びを感ずる。 それが私の最も大きなご奉公であると思っていた。」

  

  

 原田末一著「 杖 」より

「目の見えぬ者が字を習うことは、おかしな事。だが見えないから習う気になったのだ。目が見えていたら、80歳でこんなことは始めないであろう。大きな筆にたっぷりと墨を含ませ、無心になってポンと打ち込む気持ち、物にたとえようもない。」

  

 しょうけい館には

「浄心眼球道」

「皆様有難」

などの作品が展示されていました。

  

 私も

「  花  」

という書を頂き事務所に掲げていました

  

 心洗われる すがすがしく懐かしい一日でした。

  

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