食物連鎖の不安
先日 NHKの再放送で、福島第一原発事故による海洋への放射能汚染の実態を検証するNHKスペシャルを見る機会がありました。
汚染水流出に伴う影響について、事故直後政府からは「将来拡散されるので大きな影響はない」と繰り返し報告されていました。
しかし、今研究者の皆さんや漁業関係者の詳しい調査結果によると、福島県の南側海底にはセシウムが堆積されており、その海域で水揚げされる魚介類から比較的数値の高い放射能物質が検出されていました。
さらに、その他の海域や東京湾からもホット・スポットが確認されており、江戸川上流のホット・スポットからは今後数年間放射性物質が東京湾に流れ込み海底に堆積されていくとのことでした。
また、2月6日の毎日新聞朝刊一面には、福島県川内村でミミズ1キロから2万ベクレルもの放射性セシウムが検出されたことが報道されていました。
放射能汚染している海底で生息する小さい魚貝類やプランクトンから小魚に、その小魚を食べる大きな魚や底魚から人間へ・・・。或いは 放射能汚染されたミミズを餌とするモグラやイノシシさらには鳥から人間へ・・・。
食物連鎖で放射能物質が他の生物の体内へ次々と蓄積していく現象が起きていくことは極めて深刻です。
現在警戒区域として住民の立ち入りが禁止されている地域でも、動植物の立ち入り、立ち去りが禁止されている訳ではないことは言うまでもありません。
これから数十年間、今回の事故による放射能汚染の影響に対するリサーチを怠ることなく、絶対に内部被ばくは回避するという強い信念をもって、気長に真剣に対応していく必要があるのでしょう。
長い長い戦いです。
« 政府の欺瞞 | トップページ | エネルギー政策の見直し »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 特別国会開会(2005.09.27)
- 野口聡一宇宙飛行士(2005.10.04)
- 「郵政民営化場所 千秋楽」(2005.10.14)
- 国交省へ要望(2005.12.06)
- 人口減少県自民党国会議員協議会(2005.12.15)
コメント