台湾訪問
4月30日から5月2日まで、日本・台湾経済文化交流を促進する若手議連のメンバー11名と一緒に 昨年に続き 台湾を訪問してきました。
直前まで 台湾の学生達が 立法院(台湾の国会)を占拠するという緊張状態が続いており、訪台も危ぶまれていました。しかし我々の訪問時には何とか落ち着き、予定通り、馬英九総統や 王金平立法院長らとの意見交換をすることができました。
それでも総統府や外務省の周辺には 鉄条網の防御器具が残されており 未だ緊張状態が続いていると認識させられました。
旧知の間柄となった王金平氏とは再会を喜び合いましたが、学生を説得した立役者としての誇りと同時に若干の疲労感を漂わせておられるように思いました。
しかし 相変わらず 酒がお強い!全員と乾杯を繰り返す姿に強烈なリーダーシップも感じずにはいられませんでした。
ところで、今回の学生騒動の原因は サービス貿易協定を与党が強行採決したことに対する反発から起こったものです。
中国大陸とこの協定を結ぶことにより台湾が中国に吸収されてしまうのではないかという心配です。
これについては政府が しばらく凍結すると発表したことにより収まりつつありますが、今度は民進党の林義雄氏が先頭に立ち 断食までして反対している第4原発への対応が火種となり 対立が激化しつつあります。
これからの台湾政治情勢に目が離せない状況が続くようです。
さらに もう一点今後の日台関係(現在は最良の関係にあると思いますが)の将来に若干 不安材料を残すような決定がなされたことも騒動の原因となっていました。
台湾の高校の教科書問題です。本年2月、台湾教育部が突如高校教科書の修正を発表したのです。内容は、中華中心主義や反日教育(日本統治時代の逆評価)とも捉えられかねない修正のようです。
馬総統とは この問題について率直な意見交換をすることができ大変有意義であったと思っています。
ただ総統の「歴史の明暗を明確にする」との強い言葉が若干気になりました。
私自身、日本にとって最も重要な隣国である台湾と 次世代、次々世代にわたって友好促進を図っていく上で重要な教育環境の整備を双方共に尽力し 推進していかなければならないと再認識したところです。
次回の訪台予定は 8月上旬に台北で開催される予定のAPPU総会にあわせて計画しています。
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